PDF用語集:基本の31語をやさしく解説

この用語集では、PDFでよく使われる31語を1〜2文ずつ、英字順に解説します。関連するOnCloudPDFのツールがある語は、そのツールへのリンクと、実際にできること・できないことを併記しています。

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A〜D

注釈(Annotation)

ページの内容の上に追加されるオブジェクトです。コメント、ハイライト、付箋、入力欄などが該当します。注釈はページの本文とは別に保存されます。フラット化の対象は入力欄だけで、コメントやハイライトを個別にフラット化することはありません。

長期保存用PDF(Archival PDF / PDF/A)

数十年後も同じように開けることを目的としたISO規格の一群で、外部フォントや暗号化などが制限されます。OnCloudPDFのPDF/A変換は認証されたものではありません。各ページを画像にして長期保存向けのメタデータを付けるだけで、選べる適合レベルは表示上のラベルにすぎません。

しおり(Bookmark)

クリックして特定のページや章に移動できる目次項目で、通常は横のパネルに表示されます。ページを並べ替えのように、コピーしたページから新しいファイルを作るツールでは、しおりが引き継がれないことがあります。

圧縮(Compression)

データをより少ないバイト数で保存することです。可逆圧縮は内容をそのまま保ち、JPEG画像のような非可逆圧縮は細部を捨てます。PDFを圧縮は、埋め込まれた画像に3段階の非可逆JPEG圧縮をかけるため、画質とファイルサイズを引き換えにします。文字とベクターグラフィックには手を加えません。

トリミング範囲(Crop box)

ビューアで表示されるページの矩形です。範囲の外にある内容はファイルに残ることがあります。トリミングはこの範囲を設定するため、余白は隠れますが、外側の内容が削除されるわけではありません。

解像度の単位 dpi(DPI / dots per inch)

画像の解像度を表す単位で、印刷サイズ1インチあたりに使われる画素数です。PDFのページはポイント(1インチ=72ポイント)で測られるため、PDFをJPGに変換で画質を「低」「標準」「高」「最高」にすると、それぞれ1倍・2倍・3倍・4倍で描画されます。標準的なページでおよそ72・144・216・288dpiに相当します。

E〜M

埋め込みフォント(Embedded font)

文字の形のデータをPDFの中に保存したフォントです。どの端末でも同じ見た目になります。埋め込まれていないと、ビューアが別のフォントで代用し、レイアウトが変わることがあります。

暗号化(Encryption)

PDFの中身を変換し、パスワードがないと開けないようにすることです。開けるファイルに対して操作を制限する「許可設定」とは別のものです。PDFを保護はAES-256で暗号化します。パスワードを解除は、パスワードを知っている場合に暗号化を外すツールで、パスワードを解析するものではありません。

フラット化(Flatten)

操作できる要素を、固定されたページの内容に変えることです。フラット化は入力できるフォーム欄が対象で、実行後は編集できなくなります。文字は選択できる状態のままです。

フォーム項目(Form field)

テキストボックス、チェックボックス、プルダウンなど、読者が入力できる要素です。これらでできたフォームはAcroFormと呼ばれることがあります。フォーム入力で記入し、フラット化で固定します。

グレースケール(Grayscale)

色ではなく灰色の濃淡だけで表した画像やページです。PDFを白黒に変換は各ページを灰色のJPEGに描画し直すため、文字は画像になり、ファイルサイズは増えることも減ることもあります。

JPEG

写真によく使われる非可逆の画像形式です。スキャンしたPDFには、通常1ページにつき1枚のJPEGが入っています。JPGをPDFに変換は、JPEGとPNGを再圧縮せずそのまま埋め込みます。

メタデータ(Metadata)

文書の見える内容ではなく、文書そのものについての情報です。タイトル、作成者、件名、キーワード、作成アプリケーション、PDF生成元、日付などがあります。PDFのプロパティで読み取り、プロパティ編集で5項目を上書きできますが、項目を空にすることはできません。

N〜P

N-up(1枚に複数ページ)

1枚の用紙にNページを並べるレイアウトです。1枚に複数ページは、A4横の用紙1枚に2・4・6・9ページを配置し、各ページを画像として描画します。

オブジェクト(Object)

PDFファイルの構造の基本単位です。ページ、フォント、画像、辞書はすべて番号の付いたオブジェクトで、互いに参照し合っています。

オブジェクトストリーム(Object stream)

多数の小さなオブジェクトをまとめて圧縮して格納する方式で、ファイル内部の管理情報が小さくなります。PDFを圧縮がファイルを保存し直すときに有効になるのが、この仕組みです。

OCR(光学文字認識 / optical character recognition)

画像の中の文字を認識して、実際の文字データにするソフトウェアです。OCRはブラウザ内でTesseractを動かし、8言語から1回に1言語を選んで、ページ画像の上に見えないテキストレイヤーを追加します。精度はスキャンの品質に左右されます。

オーナーパスワードとユーザーパスワード(Owner password / User password)

ユーザーパスワードは保護されたPDFを開くときに必要です。オーナーパスワードは印刷やコピーなどの許可設定を管理します。許可設定を守るかどうかは各ソフト次第なので、強い安全対策ではなく抑止力として考えてください。

ページボックス(Page box)

ページの一部を定める矩形です。メディアボックス(ページ全体)やトリミング範囲(表示領域)などがあります。PDFのプロパティに表示されるページサイズは、ポイント単位のページの大きさに基づいています。

PDF/A

上の「長期保存用PDF」を参照してください。検証された規格であり、主張する適合レベルの検証ツールに合格して初めてPDF/Aといえます。

許可設定(Permissions)

暗号化されたPDFの中にあるフラグで、印刷、コピー、編集などを制限するようビューアに求めるものです。ソフト側が従うことが前提になっています。パスワードを解除は、すでに開けるファイルであればパスワードなしで許可設定を解除できます。変更してよいファイルにだけ使ってください。

ポイント(Point)

PDFのページを測る単位で、1インチの72分の1です。A4は約595×842ポイントです。署名を追加では、ページの左下を起点にポイントで署名の位置を指定します。

R〜Z

ラスタライズ(Rasterize)

文字やベクターの内容を画素の並びに変換することです。ラスタライズしたページは選択も検索もできず、ファイルサイズは元より大きくも小さくもなります。PDFを白黒に変換、スキャン風に加工、1枚に複数ページ、PDF/A変換は、いずれもページをラスタライズします。

黒塗り(墨消し / Redaction)

機密情報を文書から完全に取り除くことです。文字の上に四角、スタンプ、透かしを重ねても、下の文字は残るため黒塗りにはなりません。黒塗りは、対象ページを画像として作り直すことで正しく消します。詳しくは共有前にPDFから個人情報を取り除くをご覧ください。

解像度(Resolution)

画像の細かさで、画素数で表します。解像度が高いほどページは鮮明になり、スキャンのOCR結果も良くなりますが、ファイルは大きくなります。

署名:画像とデジタル署名の違い(Signature)

署名画像は、手書きの署名を写した画像をページに配置したものです。署名を追加が行うのはこれです。デジタル署名は、証明書を使った暗号の封印で、誰が署名したか、その後ファイルが変更されたかどうかを示せます。OnCloudPDFはデジタル署名を作成しません。

スタンプと透かしの違い(Stamp / Watermark)

どちらもページに文字を描画します。スタンプは「下書き」「承認済み」のような状態を示すラベルで(スタンプを追加には6種類のプリセットがあります)、透かしは大きさ・不透明度・回転・色を自由に決められる任意の文字です(透かしを追加)。どちらもセキュリティ機能ではありません。

タグ付きPDF(Tagged PDF)

見出し、リスト、読み上げ順などの構造情報を持つPDFです。スクリーンリーダーなどの支援技術が利用します。

テキストレイヤー(Text layer)

PDFの中にある、選択できる本物の文字です。画像になっただけの文字とは区別されます。テキストを抽出と文字数カウントはこの層を読み取るため、スキャンしたPDFではOCRを通すまで何も返りません。

ベクターグラフィックス(Vector graphics)

線や曲線で表された図形で、画素の画像と違い、どれだけ拡大しても鮮明なままです。ページをラスタライズすると、ベクターは画素に変わります。

XMP

Extensible Metadata Platform の略で、XMLで書かれたメタデータのブロックです。PDFの標準の文書情報とは別に埋め込まれることがあります。プロパティ編集は、XMPを探すことも削除することもしません。

よくある質問

OCRとテキストレイヤーはどう違いますか?

テキストレイヤーは、PDFに保存されている本物の文字です。OCRは、文字が写った画像からそれを作る処理のことです。OCRはページ画像の上に見えないテキストレイヤーを追加し、ファイルを検索できるようにします。

ラスタライズは圧縮と同じですか?

いいえ。ラスタライズは文字やベクターを画素に変換する処理で、ファイルサイズは減ることも増えることもあり、文字は必ず選択できなくなります。圧縮は、同じデータをより少ないバイト数で保存することです。

署名画像は電子署名と同じですか?

必ずしも同じではありません。署名画像は、ページに置かれた画像です。それが認められるかどうかは契約と適用される法律によって異なり、署名を追加が作成しない、証明書を使った署名を求める契約もあります。